●副腎疲労とは
副腎疲労とは、ストレスによって起こる体の不調です。その名の通り、副腎が疲れてしまったことにより引き起こされる様々な症状のことをいいます。
・朝起きるのが辛い、ぐっすり寝たはずなのに起きた時に疲れが残っている。
・早めに寝ても疲れが取れない。休日ゆっくりしてもずっと疲れている。
・塩辛い物が食べたくなる。塩分の摂り過ぎは体に良くないと分かっていても塩気のあるものを食べてしまう。
・倦怠感に襲われて、何をするにも億劫に感じる。
・日常的なことが、とても疲れてしまう。普段の倍以上の時間がかかってしまう。
・性欲の低下。
・ストレスに対処できない。小さなことにイライラしたりしてしまう。
・病気の回復に時間がかかる。メンタル面での立ち直りも遅くなる。
・軽度のうつ症状がある。
このような、症状が多く当てはまる人は、副腎疲労が原因ということが考えられます。
●副腎疲労の改善方法
副腎疲労の原因は、仕事によるストレスや外食、レトルト食品の食べ過ぎ、運動不足、生活習慣の乱れなどがありますが、改善方法は3つあります。
一つ目は、食事の改善です。まずは、副腎に負担をかける食べ物を避けることから始めましょう。白米、精製した小麦粉、砂糖、カフェインを避けて、血糖値の上昇を緩やかにする低GI食品を意識した食事を摂るようにしましょう。そして、二つ目は、生活習慣の改善です。不規則な生活を改めて、睡眠時間をしっかり取ってぐっすりねむる、ストレスを溜めないといったことが大切です。三つめは、副腎に対する適度な刺激です。これは、副腎を改善するツボを刺激したり、入浴時にシャワーによる温熱効果で副腎を刺激するというものです。
●食生活だけでなく運動も!
血圧や血糖が急に上がったり、下がったりすると、症状に合わせたホルモンを放出する必要があるため、、ホルモンを分泌する副腎を疲れさせてしまうことになります。副腎は、疲れていても敢えて自分にムチを打つような働きをします。その上、副腎が弱っている人は、副腎を疲れさせる糖質やカフェインなどを摂りたい傾向があります。糖質は、体に必要なエネルギーですが、副腎疲労を悪化させる食べ方は止めましょう。
更に、副腎から分泌されるというDHEAという若返りホルモンを分泌させるために、腹筋、腕立て伏せ、スクワットを10回1セットを1日に3回行うことをお勧めします。代謝に必要な筋肉も付いて、免疫力もアップします。副腎をいたわることは、認知症予防にもなりますので頑張りましょう。
●副腎から分泌されるコルチゾールとは
仕事で疲れが溜まると、甘い物が食べたくなります。人間はすぐにエネルギーになる糖質であるチョコレートやケーキといった甘い物が欲しくなる傾向があります。でも、甘いものを摂り過ぎていないし、ドカ食いもしていない。それなのに、なんだか最近太ってきたということはありませんか。体には、精神的肉体的にストレスを受けると、脂肪を蓄えるというメカニズムが備わっています。大昔の人間は、飢餓と戦っていました。食べ物がないという飢えからくるストレスを感じると、コルチゾールという抗ストレスホルモンが分泌されて、少しでも多くの栄養を脂肪に変えて蓄えようとするのです。しかし、現代では仕事や人間関係によるストレスなどに形を変えましたが、ストレスを感じたら脂肪を蓄えるという体のメカニズム自体は、大昔から変わっていないのです。ストレス太りの原因となるコルチゾールを分泌するのは、副腎です。副腎の働きにはビタミンCが必要です。副腎を促進させるには、ビタミンCの補給が一番です。ミカン、キウイ、レモン、芋類そして、ブロッコリーやアセロラのジュースなどにビタミンCが多く含まれています。
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